ポリ袋の「公差」で注意が必要なこと
ポリ袋の製品サイズの表記は、「厚さ○○mm×幅○○mm×長さ○○mm」と記載されているものが多いです。この表記で表示されている数値は、製品寸法の”基準値”であるため、現物では基準値からの数値ブレが必ず発生します。この数値ブレの最大値と最小値の差のことを「公差」と呼んでいます。
公差によって注意するべきこと
製品の品質管理条件は、各社によって、製品によって異なる場合が多いです。また、ポリエチレンフィルムにはJIS規格もありますが、必ずしもこの条件が全て適用されていない場合もあります。そのため、製品サイズ決定の際には、使い方にあった寸法設計になっているか注意する必要があります。
【ケース例1】△△×△△の内容物をポリ袋に入れる
ポリ袋のサイズも「幅△△mm×長さ△△mm」にしてしまうと、ポリ袋には公差があるため、小さめに作られる可能性がある。そのため、ポリ袋に内容物が入らない可能性が考えられる。
【ケース例2】◇◇×◇◇×◇◇のコンテナーにポリ袋(パレットカバー)をかぶせる
ポリ袋(ポリエチレン角底袋)のサイズも「幅◇◇mm×奥行◇◇mm×高さ◇◇mm」にしてしまうと、ポリ袋(ポリエチレン角底袋)には公差があるため、小さめに作られる可能性がある。そのため、ポリ袋(ポリエチレン角底袋)をコンテナーに被せられない可能性が考えられる。
【ケース例3】▽▽×▽▽の金型内に離型PETフィルムをセットする
離型PETフィルムのサイズを「▽▽×▽▽」にしてしまうと、離型PETフィルムには公差があるため、大きめに作られる可能性がある。そのため、離型PETフィルムが金型内に収まりきらない可能性が考えられる。
まとめ
製品公差は、製造会社や製品、グレード、形状などによっても条件が様々です。
そのため、設計を決める際には、お使いになる条件に合わせて公差にもご注意ください。
※弊社では、お困りごとの背景等を丁寧に確認させて頂き、適切な課題解決をサポートさせて頂いております。選び方がわからない場合も、ご質問頂けますと幸いです。