保護包装資材の製造工程
こんな流れで保護包装資材が作られます
「保護包装資材」といっても、その種類は様々です。ロール状のフィルム製品もあれば、印刷したシートもありますし、ポリ袋の形のものや、筒状のチューブの場合もあります。一般的な製造の順序は以下のようになります。
OPPやPETなどのフィルムを製造する場合
◆樹脂メーカー
(フィルム製品の原料となる樹脂を製造します)
↓
◆フィルムメーカー
(樹脂を一旦溶かし、フィルム状に成型します)
↓
◆印刷メーカー
(ロール巻きフィルムに印刷します)
↓
◆スリット加工メーカー
(大きな幅のロール巻きを小さな幅に切り、巻きなおします)
↓
◆製袋メーカー
(ロール巻きのフィルムから指定のサイズ、形状で袋を製造します)
↓
◆フィルム製品販売会社
(在庫調整や販売管理などを行ないます)
↓
◆お客様に納品
LDPE、HDPEなどポリエチレンフィルムを製造する場合
◆樹脂メーカー
(フィルム製品の原料となる樹脂を製造します)
↓
◆インフレーションメーカー
(樹脂を一旦溶かし、インフレーション方法により、筒状のチューブに成型します)
↓
◆印刷メーカー
(ロール状巻き状のチューブに印刷します)
↓
◆製袋メーカー
(ロール巻きのフィルムから指定のサイズ、形状で袋を製造します)
↓
◆フィルム製品販売会社
(在庫調整や販売管理などを行ないます)
↓
◆お客様に納品
それぞれのメーカーの役割
上のように、保護包装資材が出来上がるまでには、いくつもの工程が存在するわけですがそれぞれの役割、得意分野は異なり、単純に川上に行くほど素材特性などの専門的な知識に優れていますが、逆に最終ユーザーがどのように使用しているかという情報にはあまり詳しくありません。また、川上の樹脂メーカーやフィルムメーカーは、自社製品については詳しくても、他メーカーや自社素材以外のフィルム特性については情報を持っていないというデメリットがあります。
逆に、印刷、製袋などの加工メーカーや販売店などは、樹脂メーカーやフィルムメーカーを横断的に選択できる上、性能や素材を比較することができる上、ユーザー企業の使用方法や保護包装技術情報に詳しく、ユーザー視点に立った製品開発の提案が得意であるというメリットがあります。