ポリ袋・ビニール袋の製造
ポリ袋・ビニール袋の製造
ポリ袋、ビニール袋の製造についてですが、素材によって製造方法が変わります。
ポリエチレンの場合
1)インフレーション
インフレーションによって筒状のフィルムを成型します。この筒状のフィルムを「チューブ」と呼んでいます。袋の巾によって筒のサイズが変わります。例えば、巾が200ミリの袋に仕上げたい場合には、筒の円周が400ミリになるように成型します。成型後にチューブは巻き取られます。
2)ポリ袋の製袋
チューブを指定の長さでカットし、底の部分をシールします(ボトムシール)。袋の長さが300ミリの場合には300ミリの長さでカットしてシールします。
これで無地のポリエチレン製のポリ袋ができあがります。印刷する場合には、チューブの時点で印刷し、それから製袋します。
ポリプロプレンの場合
1)インフレーションまたはTダイ
ポリプロプレンの場合、フィルムの成型方法としてはインフレーション法とTダイ法があります。
一般的にはTダイ法のフィルムのほうが知られており、CPP、OPPという名前で呼ばれています。
フィルムはフラットフィルムで成型されます。反対にインフレーション法のフィルムはIPPと呼ばれ、筒状に成型されます。
CPPフィルムは、透明度が高く、シール性にも優れているためパンの袋など食品包装用として使用されています。OPPフィルムは透明度が高く硬質でコシがあり、ダイレクトメール用の透明ポリ封筒や、小売店で陳列されるヘッダー付き袋、雑貨、衣類の包装に使用されています。
2)PP袋の製袋
IPPの場合、チューブを指定の長さでカットし、底の部分をシールします(ボトムシール)。袋の長さが300ミリの場合には300ミリの長さでカットしてシールします。
CPP、OPPの場合は、フィルムを二つ折にして、袋の両サイドを溶断シールして製袋します。あるいは、フィルムを長さ方向に二つ折りにして熱シールで合掌貼り(背貼り)し、それを指定の長さでカットし、底の部分をシールする方法で製袋します。