ビニール袋ってどうやって密閉するの?
ビニール袋って、どうやって密閉するの?・ヒートシーラー
フィルムの袋を密閉するためには、原則として、「ヒートシール(熱シール)」という方法を採用します。
フィルム表面にシールバー(棒状の熱体)により熱を加え、瞬間的に接着面同士を高温で溶かし、冷却します。(0.05ミリ程度の厚さのポリエチレンだと、200度前後で、剥がれにくいシール強度を得ることができます。)
ラミネートフィルムなどのような複合フィルムや、アルミなどの厚手のフィルムをシールする場合には、さらに高い温度でのシールが必要になりますが、ヒートシーラーの温度は高低を調整できるため、1台のヒートシーラーがあれば、ほとんどの場合に対応できます。
シーラーの選び方
では、ヒートシーラーはどのように選んだらよいのでしょう?
密閉したい袋の口幅を確認する
まず、ヒートシーラー選びについて、チョイスに一番関わることといえば、「どんな幅の袋にシールしますか?」ということです。
当然のことですが、袋幅が500ミリの袋をシールする場合にはシールバーの幅は500ミリ以上の長さが必要になります。
逆に、100ミリ~200ミリ程度の小袋ばかり使用する場合には、長すぎるシールバーは必要ないことになります。
主に、このシールバーが長いほど、つまり、対応袋幅が広いシーラーほど、大型機になり、価格も高くなります。
密閉したい袋のフィルムの厚さを確認する
「どれくらいの厚さのフィルムをシールするか」という点にも注意が必要です。
ポリエチレン単層であれば、0.12ミリ程度までは一般のシール機で大丈夫ですが、ラミネートフィルムや0.12ミリを越えるような厚手のフィルムをシールする場合には、シール温度、シール圧力を高めて設定できる機種が必要です。
インパルスシール
シール方法ですが、ハンディタイプなどを中心に、「インパルスシール」という方法があり、シールバーを押し付けたときに瞬間的に電流を流して熱溶着する方法もあります。
この方法のよいところは、「安全性が高い」ということです。瞬間的なシールなので火傷の心配がありません。逆にデメリットは、一回ごとのシールに少し時間がかかり安いことと、価格が少し高めになることです。
最近の新商品では、クリーンルーム専用のシーラーが発売されるなど、ニーズに応じた製品がラインナップされています。
また、食品や電子部品を真空脱気包装(袋内の空気を抜いて包装する方法)する場合には、真空包装機を使用する必要があります。
真空包装機は、費用的には安いものでも15万円くらいはかかりますので、一般のシーラーと比べると高額になります。これは真空ポンプなどの部品を内臓しているなど、特別な仕様となっているからです。
価格は、真空脱気の能力(脱気スピード)やサイズ(大型のほうが高くなります)によって変わり、高額のものになると数百万円以上になることもございます。
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