原油価格下落!!なのに石油製品は値上げ?
平成20年9月20日号 バックナンバー
☆9/20 現在の読者数・3,110人
原油価格下落!!なのに石油製品は値上げ?
原油価格が8月後半からじわじわ下落してきています。さらに、9月15日の「リーマンブラザーズ破綻」をきっかけに、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物で期近の10月物は一時、前週末比7.05ドル安い1バレル94.13ドルに下落しました。
その後数日は、反発もあって、95ドル前後を推移していますが、いずれにしても、この価格帯は2008年2月中旬の価格帯に近いものです。
夏場には1バレル140ドルを突破した時期がありましたので、95ドル台となるとすごく下がったような気がするのですが、ちょうど1年前の9月中旬だと82ドル前後、2年前の9月中旬は64ドル前後だったんですから、「まだまだ高い」といえるのではないでしょうか。
- 2008年9月15日 94ドル前後
- 2007年9月15日 82ドル前後
- 2006年9月15日 64ドル前後
「まだまだ高い」とはいえ、140ドル時代と比べれば下がっているのは事実ですが、フィルム製品の原料となるプラスチック樹脂製造メーカーは、一向に価格を下げる気配がありません。それどころか、更なる値上げを発表していたりします。
原油が下がっているのに、値上げって、それはおかしいじゃないか、というのが普通の感情ですが、これには理由があるのです。
原料メーカーは、「国産ナフサ価格」を基準として値上げ幅を決めているとされています。
国産ナフサ価格というのは、国内の石油関連企業が決めるナフサの基準価格で、毎月財務省が公示する各四半期ごとの全国の平均輸入ナフサCIF価格に諸掛かり(金融費用、備蓄費、税負担等)を加えたものです。
輸入ナフサ価格については原油と連動して上下しているのですが、国産ナフサは4半期ごとの値決めになっているため、原油価格とは時間的にズレが生じることになります。
つまり、現在の樹脂原料価格の根拠となっている価格は、最新の原油価格ではなく、数ヶ月前のナフサ価格から算出しているのです。
そのため、原料価格の値下がりはもう数ヶ月先ではないかと予測されています。
ヘンなニュースを取り上げるサイト
ネット上では、「ヘンなニュース」ばかりを取り上げているサイトが数多く存在しています。理解不能なニュースや面白ニュースなど、マスメディアが取り上げないようなニュースを集めると、かえってマスメディアよりも面白かったりすることもありますよね。
本日ご紹介するのは「GIGAJIN」です。ここではヘンな動画をたくさん取り上げていて面白いですよ。
例えばこんな感じです:http://gigazine.net/index.php?/news/C9/
◇「いつか使える」情報のコーナー
福井県小浜市 について
小浜市の「オバマ候補を勝手に応援する会」では、共和党との本選挙までに、アメリカ本土に渡り、オバマ候補本人と面談したいとしている。
※ウイキペディアより引用
▼編集後記
原油価格が下落しています。7、8月が異常な高騰でしたので少しほっとしているところです。
しかし、原油価格下落の大きな要因が景気悪化となると・・・。
どっちにしても難しい時期です。
メルマガ配信希望の方はこちら