電子部品用ポリ袋
◆電子部品保護包装用ポリ袋 (帯電防止ポリ袋)
電子部品保護包装用のポリ袋としては、大きく分けて下記4種類があります。
- 帯電防止タイプ
- 導電タイプ
- 帯電防止+ハイバリヤタイプ
- 無添加ポリエチレンタイプ
「帯電防止タイプ」と「導電タイプ」はフィルムに静電気が帯電することを防止することにより、フィルムに異物が付着することを防止する機能があります。
「導電タイプ」はフィルムにカーボンを練りこむことにより導電性を得ているため、「帯電防止タイプ」よりも高い帯電防止機能があります。
「帯電防止+ハイバリヤタイプ」はアルミ箔フィルムやアルミ蒸着フィルムに帯電防止フィルムをラミネートして、帯電防止と防湿・酸化防止を両立しています。
「無添加ポリエチレンタイプ」はフィルムに添加剤を使用しないことにより、溶出成分を抑制する機能があります。一般的なクリーンルーム向けとしては「帯電/導電タイプ」がコスト面から汎用されていますが、近年では多少コストが高くても「無添加ポリエチレン」を選択される場合も増加しています。
機能の説明 (電子部品保護包装用ポリ袋)
帯電防止ポリ袋には、フィルムに静電気が帯電した場合、速やかに静電気をフィルムから空気中に逃がす性能があります。電子部品を包装する場合には、フィルムへのホコリの付着を防止して、密閉不良、シール不良を防ぎ、クリーン度の悪化を防止します。また、静電気による電子部品の不具合を防ぎます。
帯電防止機能には、フィルムに帯電防止剤を添加して帯電防止効果を得る「添加剤タイプ」と、帯電防止剤を使用せず、フィルムの樹脂自身に帯電防止効果を与える「非添加剤タイプ」がありますが、電子部品や精密機器には「非添加タイプ(別名:半永久タイプ)」がお勧めです。
持続型帯電防止タイプ(非添加・半永久型)
- フィルム素材そのものが帯電防止効果を持っている原料を採用
- 帯電防止剤・界面活性剤を使用しない
- 時間の経過に関わらず帯電防止の効果は薄れない・弱まらない(=半永久)
- 特殊なフィルムとなる為、帯電防止剤練り込みタイプと比べて価格が高い
- 一般的に、見た目で「帯電防止袋」と分かりやすいように透明ブルーの着色あり
- 規格品あり、オーダーメイド可能
原料自体が帯電防止の機能を持っているタイプです。後から帯電防止剤を混ぜ込む形ではない為、帯電防止効果が弱まることはありません。
いつまでも帯電防止効果が続くので、「持続型」や「半永久型」、帯電防止剤を使っていないという意味で、「非添加タイプ」等と呼ばれます。
電子部品や精密機器の包装にお勧めなのがこちらの非添加(持続型・半永久型)のタイプです。 小ロットで帯電防止ポリ袋がご必要な場合も、規格品がございますのでこちらがおすすめです。